MOSのExcelに合格したあと、次のステップとして人気があるのがVBAエキスパートです。
そのVBAエキスパートのExcel科目が、2027年4月1日にリニューアルされることが公式サイトで発表されました。
この記事では、リニューアルの内容と、今から受けるなら現行試験と新試験のどちらを選ぶべきかを整理します。
VBAエキスパートとはどんな資格?
VBAエキスパートは、MOSと同じオデッセイコミュニケーションズが運営する、ExcelやAccessのマクロ・VBAのスキルを評価する資格です。
MOSが「Excelの機能を正しく使えるか」を問うのに対し、VBAエキスパートは「マクロを読み書きして作業を自動化できるか」を問います。
MOSで身につけたExcelの操作スキルを、業務の効率化につなげたい人に向いた資格です。
2027年4月リニューアルのポイント
公式サイトの2026年10月1日付のお知らせによると、リニューアルの対象はExcel VBA ベーシックとExcel VBA スタンダードの2科目です。
Access VBAの2科目は対象外で、現行の試験が続きます。
主な変更点は次のとおりです。
- リニューアル日は2027年4月1日の予定で、2027年3月31日までは現行の試験を受験できる
- 対象のOfficeはMicrosoft 365になる
- 新機能の追加や古い機能の削除、ベーシックとスタンダードの範囲の一部入れ替えが予定されている(例:デバッグがスタンダードからベーシックへ)
- 受験料と試験時間は変更なし
- すでに合格した試験の認定はリニューアル後も有効
- 新しい公式テキストは2027年2月発売予定
リニューアルのテーマは「AI時代に求められる、確かなVBA基礎力」とされています。
AIが出力したコードの誤りを見抜いて直すためにも、VBAの正しい知識が必要という考え方です。
なお、AIそのものの知識や操作方法を問う問題は出題されないと明記されています。
Excel VBA ベーシックとスタンダードの違い
現行試験の概要を公式サイトの情報をもとに比較すると、次のようになります。
| 項目 | Excel VBA ベーシック | Excel VBA スタンダード |
|---|---|---|
| 主な内容 | 変数、セル・シート・ブックの操作、条件分岐、繰り返し処理など | 配列、検索とオートフィルター、並べ替え、テーブル操作、エラー対策、デバッグなど |
| 問題数 | 40問前後 | 40問前後 |
| 試験時間 | 50分 | 50分 |
| 合格基準 | 700点以上(1000点満点) | 700点以上(1000点満点) |
| 受験料(一般・税込) | 13,200円 | 14,850円 |
| 受験料(割引受験制度適用・税込) | 11,880円 | 13,420円 |
合格基準は、試験問題の更新などで変わることがあると公式サイトに書かれています。
受験前には必ず最新の情報を確認してください。
今から受けるなら現行試験と新試験どちらがいい?
2027年3月までに受けたい人は現行試験+現行テキスト
就職や転職、年度内の目標など、2027年3月までに合格したい人は現行試験を受けましょう。
公式サイトでも、2027年3月31日以前に受験する場合は現行テキストでの学習が勧められています。
新しいテキストが発売されると現行テキストは販売終了となるため、早めに教材を用意しておくと安心です。
急がない人やMicrosoft 365で学びたい人は新試験
受験時期にこだわりがなく、職場でMicrosoft 365を使っている人は、新試験に合わせて準備するのも選択肢です。
新しいテキストは2027年2月発売予定で、各章末に練習問題が新設されるとされています。
出題範囲の詳細はまだ調整中なので、公式サイトの続報を確認してから学習を本格化させましょう。
MOSからVBAエキスパートへ進むときの注意点
MOS Excelに合格していなくてもVBAエキスパートは受験できます。
ただし、セルや関数、表の基本操作が身についていないと、VBAのコードが何をしているのか理解しにくくなります。
まずはMOS ExcelでExcelの基本機能を固め、そのあとでVBAエキスパートに進むと学習がスムーズです。
また、VBAエキスパートは同一科目の3回目以降の受験について、前回の試験日から7日間は受験できないという再受験ルールがあります。
よくある質問
Q. 現行試験で合格した資格は、リニューアル後に無効になりますか?
無効にはなりません。
公式サイトでは、すでに合格した試験の認定はリニューアル後も有効で、オープンバッジにも変更はないと案内されています。
Q. スタンダードを受けるにはベーシックの合格が必要ですか?
受験資格は特になく、誰でも受験できます。
ただし、スタンダードの出題範囲にはベーシックの内容の理解も含まれるため、基礎から学んでおくことをおすすめします。
Q. リニューアルで受験料は上がりますか?
公式のお知らせでは、受験料と試験時間の変更はないとされています。
